オランダ生活ダイジェスト⑤【素人的・絵画を楽しむ法】
オランダに来て、ぐっと距離が近くなったもの・・・、
それは名画、かもしれません。
それまで、
「フェルメールは何となく好き」
だとか
「レンブラントは暗めの色だから好きじゃない」
程度の“感想”しか持ち合わせていなかったのですが、
渡航前に最低限の知識は持っていた方がよいだろうと、
買ってきた本が・・・

名画の言い分―数百年の時を超えて、今、解き明かされる「秘められたメッセージ」
ギリシャ彫刻から中世、近代にいたるまでの
数々の名画から、その時代背景、制作意図を読み解く
という内容なのですが、これが期待以上の良書で!
例えば、ヨーロッパの美術館で必ずといっていいほど
接するのが、宗教画。
宗教の知識もない日本人からすると、
すべておんなじような絵に見えてしまうのが関の山なのですが、
この本には
「なぜここに白い羊がいるのか」
「なぜこの人は赤い服を着ているのか」
など、見落としてしまいがちな部分がきちんと説明してあり、
「ただ単に書かれているのではなく、
そこには必ず意味や意図がある」ことを示してくれます。
しかも、難解で分かりにくい解説文語ではなく、
さらりと分かりやすい説明口語なのが、素人にも読みやすい!
これを読んでから、旅行に行く際も
「ここの美術館の、この絵が見てみたい」というような
美術館に行く目的意識を持てるようになり、
また、実際に観ることで、さらなる感動が味わえ、
充実したひとときになりました。
その後、友人から借りた本がまた良かった。
見るからに怖い絵、
読み説いていくにつれどんどん怖くなっていく絵、
とある想像をしてみると、とたんに怖くなる絵。
ひとたび「怖い」と感じたとたん、
その絵への興味が増すから不思議です。
描かれた時代背景、肖像画のモデル本人のこと、
はたまた全く別の音楽や物語まで、
たくさんの点を線につなげていく内容で、
面白くてどんどん読み進めてしまうあたりは、
ちょっと短編小説を読んでいる感覚に近いかも。
この本でさらに絵画、そしてヨーロッパ史への興味が増しました。
以前、このブログでも記事にした
ドキュメンタリー映画『オランダの光』や『レンブラントの夜警』も含め、
良書や映画に触れることで、
名画との距離をちょっぴり縮められることができた気がします。
でも、何と言ってもヨーロッパの美術館の大きな魅力は、
間近でじっくり絵画を観れること。
これが一番距離を縮められた要素かなぁ。究極の片思いだけど。
もしオランダに長く滞在し、美術館巡りをするならば、
ミュージアムイヤーカードが断然オススメです。
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コメント
美術館が特別な場所じゃなくなるのが欧州生活の贅沢なところだよね。
空いてる美術館で近距離から絵を見て育つヨーロピアンは自然と美術へ感心が高まるのだろうね。「名画の言い分」お陰さまで楽しく読めたよ〜!
投稿: けいと | 2008年10月 1日 (水) 11:00
>けいとさん
こちらこそ、「怖い絵」貸してくれてどうもありがとう。
とても面白かった。日本で早速買うわ!
美術館もそうだけど、
今日、コンセルトヘボウに行っても、欧州の人々は
小さなころからこういう芸術に慣れ親しんでいるんだろうな、
と思ったよ。聴き入り方が違う気がする。
投稿: 濱 登良子 | 2008年10月 2日 (木) 03:15